まる一日の移動を経て、ようやくたどり着きました、オハイオ州・アライアンス。日曜日の夜遅い時間でしたが、お出迎えして下さったのは、本校卒業生でマウントユニオン大学教授の大藪直子先生(社会学)、国際交流課のDawn Adamsさん、本校卒業生で現在、同大学に留学中の折出悠貴さんです。現地の気温、マイナスです・・・。夜遅く、また寒い中でしたが、ウエルカムボードまでご準備くださり、長旅の疲れも吹き飛び、参加生徒たちはみんな笑顔です! この到着の様子は、アメリカンドリーム社のHP にて紹介されています。ぜひご覧ください!
今回で7回目となるマウントユニオン大学短期研修に向けて、10人の生徒が広島を出発しました。この大学と広島女学院とは半世紀以上のつながりがあります。もともとは昭和20年代に本校の卒業生が進学したのがきっかけです。4年間の大学生活を送る卒業生も10人を超えました。これにまつわる詳細は後日、記載致します。
短期研修ではオハイオ州の小さな町・アライアンスにある大学で、授業を聴講したり、ボランティア活動、地元の小中高との交流など、10日間弱で多様なプログラムが盛り込まれています。しかも、一般家庭でのホームステイをしながらですので、普段の生活も体験することができます。
この贅沢なプログラムをこのたび指導・引率するのは英語科の野中先生です。本日の午前中に広島空港を出発し、現在はシカゴに向けてのフライトです。
さて、満面の笑みで出発した生徒たち、2週間後にどのような表情で帰国するでしょうか。とても楽しみです!
↓広島空港での集合写真
↓結団式で森永教頭先生のお話
この研修旅行を初回から企画・運営して下さっているのはアメリカンドリーム社さんです。HPにも本校の出発の様子、マウントユニオン大学に留学した(留学中の)歴代の先輩からのウエルカム・メッセージもあります!
自分達で課題を見つけ、グループで協同してプレゼンを作成します!
各クラス代表による学年内プレゼン
今日の高1のPSでは、前回各クラス代表に選出されたグループによるプレゼンを、学年全体で共有しました。どのクラス代表も単に調べてきた内容を述べるだけではなく、そこからどのようなことを考察したのか、自分たちの思いを語ることができました。プレゼン後、生徒一人ひとりが投票し、今年度の最優秀プレゼンを決定しました。
最優秀プレゼンに選ばれたのはB組代表のプレゼンでした。世界や日本の食糧問題の現状について、リサーチしたことを伝えるとともに、私達がすべきことを提案しました。そして、このような人類の課題を解決するため、発想力と独創性を身につけていきたいと、自身の目標を語ってくれました。
平和共創プレゼンの作成を通じて、発表技術の習得のみならず、各班でリサーチし課題設定した様々なテーマから多くの気付きがありました。そして、各クラス代表のプレゼンを共有することで、今年度の高1PSの締めくくりにふさわしい時間となりました!
今日のPSでは広島修道大学教授の大庭宣尊先生をお招きし、「違い」をキーワードに、安心・コミュニケーション・人間関係についてお話をして頂きました。
今日の講演をきっかけに、feeingではなくきちんとした言葉で折り合いをつけながら、コミュニケーションを成立させていきましょうね!
世界平和を実現するためには乾燥地域の問題解決が必要です
「乾燥地研究を探る鳥取ツアー報告会兼意見交換会」
今日は、乾燥地研究を探る鳥取ツアーに参加した生徒達による研修の報告会と意見交換会を行いました。報告会には中1から高2年生までの生徒が集まりました(希望者)。この報告会は、プレゼンの内容や意見交換会のプログラム等、すべてツアー参加生徒のみで準備したものです。
まずは、現地研修を振り返りながら、乾燥地の定義や、そこに存在する問題点などをプレゼンしました。
次に、二つのグループに分かれ、乾燥地における問題点を解決し平和を構築するにはどのような方法があるか、というテーマで意見交換を行い、それぞれのグループで出た意見を黒板にまとめていきました。
最後に皆で輪になって、それぞれのグループで出た意見について質疑応答をし、考察を深めることができました。
環境や自然科学に対する意識の高い生徒によって、前向きな意見を多く交わすことができ、充実した時間となりました。自然科学の観点からの平和へのアプローチについて、考えることができました!
英語科では高1の二つの授業を公開研究授業としました。いずれの授業もテーマは「読み、考え、発信するための授業」です。
まず、高校1年生のコミュニケーション英語Ⅰでは、日本の偉人について、生徒達が英語でプレゼンテーションを行いました。これまでの授業で、人工衛星にも応用されている「ミウラ折り」を考案された三浦公亮氏について書かれた英文を読み、その中で使われている表現を用いて『偉大な日本人について』スピーチ原稿を作成し、本日の発表の準備を行ってきました。
緒方貞子さん、山中伸弥教授、錦織圭選手などについて、どのような偉業を成し遂げられ、どのように世界に貢献し、どのような点に感動したか…生徒それぞれがオリジナリティー溢れる発表をすることができました。文章を読むだけでなく、+αの活動を通して英語力を磨いています。
英語会話Ⅰの報告は以下の通りです。
The ko1 English Conversation Class on February 21 was the students final presentation. This year's class focused mainly on presentation skills and the students actually had to make four presentations throughout the first two terms. For the final presentation, the students worked in groups and also had to make PowerPoint slides. The students started on the first class of the third term and had four weeks to complete it. On the day of the presentation many students were nervous. We were in a different room and there were many people watching the class but they were able to relax and deliver their material very well.
いずれの発表についても、参加された先生方からはお褒めの言葉を頂き、生徒の励みとなっています。一方、研究授業についての課題も見つかり、今後の取り組みの参考となるコメントも頂きました。多くの先生方にご参加頂き、誠にありがとうございました。
写真は公開授業後の質問会の様子です。
2月21日、本校において第2回SGH研究発表会が開催されました。中3~高2対象の講演会には、紛争調停人・交渉プロフェッショナル・国際ビジネス戦略アドバイザーの島田久仁彦さんが登壇され、「グローバル人材とは? -夢をかなえるために、将来像を定めて今何をすべきか」についてお話して下さいました。パワーポイントスライドもレジュメもない、トークのみの60分間、生徒は顔を下に向けることなく、まさしく釘づけになって島田さんのお話に耳を傾けました。
本校のSGH構想理念である「平和観」「対話力」「リーダーシップ」をキーワードに、これまで活躍されてきた様々な国際舞台の裏話(もちろん表舞台含め)を織り交ぜながら、巧みな話術で島田ワールドにぐいぐい引き込まれて行きました。
対話力において重要視されがちな「言語」ですが、よく言われているようにそれはツールでしかなく、言語を使って「何を話すか」が大切であり、それは即ち「母語で深く論理的に語る」ことを指します。特に昨今では「グローバル」「英語」が強調されがちですが、その前に自分の母語できちんと語ることのできる論理性を見に着ける必要性を強調されました。
島田さんは演壇から降り、このように生徒に質問しながら話を進められました。
突然質問されても、意外に(?)物おじせず答える生徒たち。そして話は「平和観」へと進みます。"No more Hiroshima."について。「ヒロシマ」を学習する意義は?という問いに対し、聞かれた生徒は継承の必要性など、思い思いの考えを述べました。そのうえで島田さんは、原爆投下という歴史的な事実に対し、肯定的な見方も否定的な見方もある、両方を見極めたうえで、「当事者意識がどこにあるか」をまず考えることが肝要であると話されました。
リーダーシップについては、例えば紛争の現場であれば、紛争の背景となっているのは「信頼の欠如」と「相手への恐怖心」が原因であることを踏まえ、「同じ方向を向いて、分け隔てなく考えること」が大切であるとされました。
多感な時期である中高時代。人生の20年プランを具体的に考え、「大いに妄想してください」「その妄想を何度も書き換えてかまいません」と、前を向いて進む勇気を与えてくださいました。あっという間の60分。生徒はグローバルに活躍する島田さんから直接背中を押して頂いたような感覚にとらわれ、講演後の感謝の拍手はひときわ大きく響いていました。
2007年度本校を卒業した倉光真澄香さんは看護師さんです。大学卒業後、日本で2番目に大きい東京女子医大でNICUという新生児集中管理室で激務をこなしておられました。3年間大学病院で勤務した後、「海外で医療に従事したい」というかねてからの夢をかなえるため、海外医療ボランティア団体のJapan Heart に参加することを決意します。そして、半年間の国内研修(長崎の島しょ部)を経て、ミャンマーにおいて半年ほど医療ボランティアに従事されました。
まったく異なる日本とミャンマーの医療事情。倉光さんはまったくのボランティア(=無給)どころか、参加費を払って医療に従事してみて、「これこそが私がやりたかったこと!」と思うに至り、高校時代から抱き続けた夢が叶った喜びを語ってくれました。
高校時代はJICSの立ち上げメンバーの一人として、「やりたいことをやらせてもらった3年間」として位置づけ、自分の価値観形成において、女学院での生活が大きかったこと、勉強について、夢を持つことについて、など、本当に多くのことをお話され、年齢が近いこともあり、参加生徒も興味津々に耳を傾け、たくさん質問をしていました。
倉光さんは現在、音楽を通して、ミャンマーの養育施設の子どもたちの夢を広げる活動The Music Train for The Borderless Worldに携わっています。さて、次はどこでどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。今後の行く末がとても気になる卒業生です!
本校の卒業生・堀越ゆきさんを2回(2月7日と21日)お招きし、グローバルマインドを自分の中で成長させるためのレクチャーを実施して頂きました。
堀越さんはアメリカ、プラハ、日本で育ち、本校中高を卒業後は東京外国語大学に進学。在学中から外務省に勤務され、卒業後は最年少の大使館員として社会主義政権崩壊直後のプラハに赴任されました。さらにその後は欧米の企業を渡り歩き、現在は世界最大手の外資系コンサルタントに勤務されています。合わせて、翻訳家としての一面を持ち、"Incidents in the Life of a Slave Girl"を翻訳、「ある奴隷少女に起こった出来事」 として、日本でも広く読まれています。
さて、堀越さんの授業は、Day 1, Day 2から成る二部構成で、「自分の将来について具体的に考えること、考えるきっかけをつかむこと」を考え、更に女性が社会で生きていくうえでの現実的な困難についても学びました。「将来を考えるきっかけ」の土台として、様々な書物を紹介して下さったり、聖書からもヒントを得ることができる、など知的な側面からのアプローチを教えてくださいました。また、現実的な問題として、昨今話題となっている若年層や女性の貧困について、わかりやすくレクチャーして下さり、経済的な自立も大切な側面であることをお話されました。
二日間とも参加した生徒は、ニュースをきちんと目を向けることの重要性を学んだだけでなく、女性が自立するとはどういうことなのか、グローバルマインドを持つために今何をすべきなのか、また芸術や聖書の理解が人生に大いに役立つことなどを学んだようです。
社会で活躍する卒業生からお話を聞くのは、かくも刺激的であることもよくわかりました♪