高3 PS 模擬国連形式 交渉ゲーム ④ 決議!
高3生のPS(Peace Studies)。
今日は、模擬国連形式の交渉ゲーム最終回(4回)、決議です。
前回の交渉では、同盟を組んだ国々が条約締結に向けた草案を提出したため、条約締結を阻止したい国の水面下での交渉がはじまったクラスも出てきていました。
さあ、今日はどうなるのでしょうか。
このクラスは、同盟国同士の調整+最後の作戦会議といったところでしょうか。
このクラスは、多くの国が同盟を結んだのでしょうか。条約案について、最終的な調整を行っている模様です。
このクラスは、大きく2つのグループに分かれているようですね。
決議に向け、各国の「特命大使」たちは、作戦を練っています。
交渉時間もあとわずか。
このクラスは、条約締結に向け、提案内容の最後の調整のために、各国の「特命大使」の話し合いが続いています。
いよいよ決議。
私が担当したクラスでは、①核実験禁止条約が2種類、②核兵器拡散防止条約1種類 が提案されました。
①核実験禁止条約は、どこまでの実験を認めるかがカギです。
多くの同盟国が提出した提案(自国内での実験許可+大気圏内の実験禁止)が、まさかの否決!
悲鳴にもちかいどよめきが、クラス内から聞こえてきました。
②核兵器拡散防止条約は、核兵器保有国の利益にもつながることから、12ヵ国中10ヵ国の賛成で可決しました。
決議が終わった後、今回の交渉ゲームの種明かしをしました。
*最後に配布した教材です。世界の現状を知るための資料満載です。
現在の世界情勢に照らし合わせ、どのようにこの交渉ゲームがつくられているかを公開しました。
・この国の「核保有」を認めてしまったのは、実は失敗だった…。
・現状では、あの国が○○条約に賛成することはありえないね…。
「ゲーム」においては、議決後、今回の交渉が失敗に終わったとしても、「では、どうすればよかったか」を再考することが意味を成します。しかし、現実は、そんなに甘くはありません。
交渉の失敗が、世界平和の安定を崩すことにつながりかねない…。
PSが終わり掃除の時間になっても、生徒たちは友達同士でさまざまな議論を行っていました。
その情熱を、広島女学院の「魂」として、「核の惨禍のない世界のを創り出す」ことへと結びつけてほしい。
その思いを改めて感じた1日でした。