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2015年3月 5日 (木)

紛争調停人、女学院にやって来る!~島田久仁彦氏の講演~

2月21日、本校において第2回SGH研究発表会が開催されました。中3~高2対象の講演会には、紛争調停人・交渉プロフェッショナル・国際ビジネス戦略アドバイザーの島田久仁彦さんが登壇され、「グローバル人材とは? -夢をかなえるために、将来像を定めて今何をすべきか」についてお話して下さいました。パワーポイントスライドもレジュメもない、トークのみの60分間、生徒は顔を下に向けることなく、まさしく釘づけになって島田さんのお話に耳を傾けました。

本校のSGH構想理念である「平和観」「対話力」「リーダーシップ」をキーワードに、これまで活躍されてきた様々な国際舞台の裏話(もちろん表舞台含め)を織り交ぜながら、巧みな話術で島田ワールドにぐいぐい引き込まれて行きました。

対話力において重要視されがちな「言語」ですが、よく言われているようにそれはツールでしかなく、言語を使って「何を話すか」が大切であり、それは即ち「母語で深く論理的に語る」ことを指します。特に昨今では「グローバル」「英語」が強調されがちですが、その前に自分の母語できちんと語ることのできる論理性を見に着ける必要性を強調されました。

島田さんは演壇から降り、このように生徒に質問しながら話を進められました。

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突然質問されても、意外に(?)物おじせず答える生徒たち。そして話は「平和観」へと進みます。"No more Hiroshima."について。「ヒロシマ」を学習する意義は?という問いに対し、聞かれた生徒は継承の必要性など、思い思いの考えを述べました。そのうえで島田さんは、原爆投下という歴史的な事実に対し、肯定的な見方も否定的な見方もある、両方を見極めたうえで、「当事者意識がどこにあるか」をまず考えることが肝要であると話されました。

リーダーシップについては、例えば紛争の現場であれば、紛争の背景となっているのは「信頼の欠如」と「相手への恐怖心」が原因であることを踏まえ、「同じ方向を向いて、分け隔てなく考えること」が大切であるとされました。

多感な時期である中高時代。人生の20年プランを具体的に考え、「大いに妄想してください」「その妄想を何度も書き換えてかまいません」と、前を向いて進む勇気を与えてくださいました。あっという間の60分。生徒はグローバルに活躍する島田さんから直接背中を押して頂いたような感覚にとらわれ、講演後の感謝の拍手はひときわ大きく響いていました。

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