グローバル教育 Feed

2014年7月18日 (金)

世界に目を向けようシリーズ ~タイ~

7月17日(木)に、本校の卒業生でタイ在住の大和(旧姓:鍵田)亜基さんが来て下さいました。大和さんは慶應大学卒業後、日本テレビで報道カメラマンや広報部を経て、2007年にタイに移住し、オーガニック野菜や米などを消費者とつなぐ活動Marimo 5(http://www.marimo5.com/jp)を発足させました。その後、タイ政府関連機関とともに、タイ人従業員の健康促進プログラム「Happy Workplace Program」推進しつつ、タイにおけるセミナーやイベントの企画・運営を行っておられます。

「高校時代はまっすぐ家に帰ったことなかったです」というやんちゃな(?)高校時代の話からスタートし、アメリカでの1年間の留学生活、大学、テレビ局時代など、一見すると華麗な経歴は「すべて人とのつながりによってもたらされたもの」、だから「出会いを大切に」、「学びを大切に」ととても温かいメッセージをたくさん頂きました。最後にご自身の今後の夢を語られましたが、その後、参加生徒それぞれにも夢を語る場を与えてくださり、意外にも生徒は堂々と自分の夢を語っていました。(ついでに、その場にいた4人の教員も夢を語りました。) お話のあとはタイのお米のプレゼント。おいしい頂き方を教えて頂きました。

とても笑顔の素敵な、芯の強い卒業生にまたひとり、めぐり合うことができました。

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アメリカの高校の先生方による視察

7月14日(月)にアメリカの高校の先生方10人が来校されました。全米最大の日米交流機関であるジャパン・ソサエティー主宰で、教育者のための日本研修旅行の一環として本校を視察されました。10人の先生方は選抜を経て選ばれた方々で、大変意欲的で見たことや聞いたことをメモしながら視察されていました。(ジャパン・ソサエティーのこの研修旅行に関する内容はこちら→http://www.japansociety.org/educators_study_tour )

まず、本校校長が広島女学院の歴史、教育内容などについて説明をし、質疑応答では特に本校の平和教育に関して多くの質問を受けました。次に校内施設や授業見学。日本では教員が教室に行く、というスタイルに驚いたり、本校の生徒のフレンドリーさに喜んだり、授業のレベルの高さ(?)に驚いたりなど、食い入るように様々なものを見ておられました。

最後に高校生との交流会では学校生活や授業のこと、将来のことなど多岐にわたって話し、また生徒もつたない英語を駆使しながら一生懸命説明していました。海外の高校生との交流も楽しいようですが、大人と話すのも別の意味でいい経験です。またアメリカの先生たちにも楽しいひと時を過ごせて頂けたようです。

Cimg2924写真はゲーンスホールで校長の演奏を聴いている様子と、ギフトを頂いた時のものです。

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2014年6月26日 (木)

カンベンガ・マリールイズさんの講演

 

放課後、NPO法人ルワンダの教育を考える会理事長のカンベンガ・マリールイズさんの講演がありました。

マリールイズさんは、JICA青年海外協力隊現地協力員として、日本で研修を受け帰国しますが、すぐにルワンダ国内で内戦が勃発します。コンゴ共和国難民キャンプに逃れ、その後家族そろって再来日。福島でルワンダの教育を考える会の活動をしながら、命の尊さや平和の大切さを伝えるために日本全国を駆け回っておられます。

教育があれば希望を持つことができる“教育は発展と平和へのカギ”であることや“当たり前に思っている毎日は恵みである”ことなど、とても上手な日本語でたくさんの大切なメッセージをくださいました。

多くの生徒が参加して、ルワンダの現在を知る実り多い会でした。

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2014年6月22日 (日)

ヒロシマ・アーカイブを私たちの手で!

被爆者の方々が体験された惨禍とその想いを後世に遺すため、最先端のインターネット技術を駆使して制作されたヒロシマ・アーカイブ。(http://hiroshima.mapping.jp/concept.html

首都大学東京の渡邉英徳准教授が制作されており、本校では被爆者の方々の証言を収録することで制作の一端を担ってきました。今回、自分たちで証言をグーグル・アース上に載せていくというワークショップを渡邉先生に実施して頂きました。被爆者の方2名をお招きし、また首都大学の10人の学生さんにもお手伝い頂きながら、本校を生徒約20人はじめ、中国新聞のジュニアライター約10人も参加し、自らの手で作業をしています。(本日16時まで。) 証言収録という責任重大な作業もさることながら、それを世界中の人が見ることのできるインターネットに載せ、公開するという作業の習得により、今後、生徒の活動も一層拡充していくことでしょう。

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左の写真の奥に映っている青い服の男性が渡邉先生です。ヒロシマだけでなく、沖縄、長崎、東日本大震災、バンダ・アチェなど、国内外の様々な「記憶」を残すべく、アーカイブを構築しておられ、昨年はそれらの活動が評価され、様々な賞を受賞されました。

今回の取り組みもNHKが取り上げてくれるそうです。

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作業後、屋上にて、iPadなどで確認作業です。自分たちの手で載せた証言がちゃんとインターネット上に出てきました! お名前が被爆者の方々で、メートルは、今立っているところから何メートルのところでその方が被爆されたのかがわかります。これをクリックすると、証言を読むことができます。

広島市の「ピース・フォーラム」にてNY派遣の報告!

広島の原爆被害と復興の歩みについて理解を深める連続講座「ヒロシマ・ピースフォーラム」の第3回目の講座において、本校の高3で、4月にNYに派遣された今井さんと久保田さんが、その成果を発表しました。

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国連要人との懇談、地元の学校訪問と交流、国連会議傍聴、平和首長会議でのプレゼンテーションなど、NYでの研修プログラムを説明し、そこから学んだことを今後の展望に結び付けて話しました。また、実際にニューヨークで行なってきたプレゼンテーションの日本語版も披露しました。

聴衆100名という大人数の前での発表は緊張しましたが、自分たちの学びを伝えたい、という熱い思いがしっかり伝わる30分となりました。また、質疑応答でも、毎年本校の署名に協力して下さっている方が、「若い人の活動は本当に励みになる」と激励して下さったりもしました。また、現代の社会でのいじめを含めた差別問題についてどのように考えているかを問われましたが、現在、高3で勉強している「多文化共生社会と差別」を引き合いに出し、丁寧に答えることができました。

コメントや質問が相次ぎ、あっという間に45分が過ぎましたが、高校生の取り組みや考えを知ってもらうとても貴重な機会となりました。

2014年6月20日 (金)

「アーカイブ」

ここ数日、カラッとしたさわやかな日が続いていましたが、今日は、梅雨時期独特の蒸し暑い日になりました。

高校は、毎週金曜日の7時間目はLHRです。

今日は全学年でSGH課題研究プログラム「Peace Studies」が行われました。

高校2年生は、首都大学東京の渡邉英徳先生をお迎えし、「沖縄平和学習アーカイブ」についての講演会。

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広島女学院の先輩たちは、渡邉先生と一緒に、「アーカイブ」を製作してきました。

今日、渡邉先生の講演を聞き、先輩の後に続く在校生が出て来てくれることを期待しています。

 

放課後は、渡邉先生と首都大学の学生を囲んで、交流会を行いました。

話の内容は、「アーカイブ」を飛び越え「女性としてどう生きるか」という話題にまで。

渡邉先生も楽しそうです!

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2014年6月17日 (火)

平和を祈る週

今週から「平和を祈る週」が始まりました。今日の「昼のつどい」は、モントレー国際大学院のプログラムでプレゼンをした、高2・3の生徒2人の話でした。現地で行った核軍縮についての英語でのプレゼンを、実際にパワーポイントを使いながらそのまましてくれました。集まった生徒は多く、真剣な顔をして聞き入っていました。本校がスーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)に指定されたこともあり、今後2人の生徒のように、国際的な舞台で自らの意見を発信できるような生徒が、ますます出てきてくれることを願っています。

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2014年5月29日 (木)

メソジストの教育機関の世界大会開催!

世界中にあるメソジスト系の教育機関の世界大会(IAMSCU/アイアムスク)は約3年に一度、世界各国で開催されています。第7回の大会が広島で開催され、広島女学院がホスト校となりました。加盟学校は800に上りますが、今回は50カ国から250人の参加者がありました。

中高では、開会礼拝や碑めぐり案内、中高の取り組みのプレゼンテーションなどで関わりました。

開会礼拝では高校邦楽部がお琴の演奏を披露し、スタンディングオベーションを受けるほど好評でした。また、ゲーンスホールの外では、高校茶道部が立礼点前を披露し、これも人だかりができるほどの盛況ぶりでした。その他、開会礼拝の各国参加者の入場行進では高1の生徒がバナーを持って先導するなど、生徒にとっても国際会議の雰囲気を味わうとてもよい機会となりました。

写真は5月26日(月)に、平和記念公園内にある碑を英語で案内している様子です。みなさん熱心に耳を傾けてくださったり、質問したりなど、実り多いひと時となりました。

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2014年5月24日 (土)

中学生対象SGH説明会を開催

広島女学院は文部科学省よりSGH(Super Global High School)に指定されました。

中学生にSGHとはどのようなものなのかの説明会を開催しました。

①    平和観 ②対話力 ③リーダーシップ 

の3つの力を養っていくことを担当教員からわかりやすく説明をしました。

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2014年5月 3日 (土)

Goodbye, New York! ~New York Report (9)

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いよいよ帰国の途につきます。今、JFK国際空港にいます。少し時間がありますので、参加生徒ひとりひとりの現在の思いを手短にお伝えします。本人の承諾を得たうえで、名前を公開していますので、ご了解ください。

また、今回の派遣にあたり、平和首長会議、広島市、ひろしま平和文化センター、現地の通訳さん、現地の広島市のスタッフの方々など、本当に多くの方々にお世話になりました。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

沖縄尚学 與那覇さん・・・日本国内の問題に目を向けてきたけど、ほかの国にも様々な問題があると痛感しました。これからの世界が平和になるために国内の問題だけでなく、海外にも目を向け、自分にできることをしていきたいです。

沖縄尚学 金城さん・・・偏った方向から見ることなく、様々な角度で物を見るように心がけたい。また、ひとつの事柄にもいろんな意見があるので、すべての意見を理解しつつ、良いところを取り上げて、より良い方向につなげていくことが大切だと学びました。

広島女学院 今井さん・・・他国の視点から原爆や平和についての意見を聞くことができ、ヒロシマがまだ世界の注目を集め続けていることを実感しました。特にこれからの私たち次世代の動きに注目してくれているので、日本に帰ってからも今回の経験を活かし、平和活動に携わっていきたい。

広島女学院 久保田さん・・・今回、被爆親鸞像を訪ねてみて、祖父の願いが世代を超えてかなえることができてうれしかったです。親鸞像を見ることで、二度と過ちを繰り返してはいけないという自分たちの活動の原点を再確認できてよかった。NY訪問を通して、アメリカの高校生はじめ、様々な人と知り合うことができ、それを帰国してからもさらに広げていきたいと思います。

盈進 小川さん・・・被爆者の平均年齢が高くなり、次世代の私たちは彼らの思いをさらに背負って発信していかなければならないと実感しました。学校訪問を通して、人種や年齢、国籍関係なく、みんなが仲良くして、お互いを認め合ったら、本当の平和が実現できると思います。将来は教員になって、子供たちにみんなが仲良くできる社会について伝えていきたいです。

盈進 箱田さん・・・今回は世界の人の意見に触れるよい機会でした。私たち盈進生は加藤貴光さん(阪神淡路大震災で亡くなった大学生で、国連で働きたいという夢を持ち続けた青年です)の思いを一緒に携えてきました。また、多くの方々の支えがあって今回の学びが実現しました。これからも自分にできることを精いっぱいやっていきたいと思います。

修道 立上君・・・ひとつの物事に対しての見方が想像した以上に違っていたので、これからはもっと柔軟な思考ができるように努力したいです。原爆に対する理解はあるようで、それほどでもないと実感したので、まずは自分自身が知識を増やし、様々な機会を最大限に利用できるようにがんばりたいと思います。

修道 安部君・・・今回国連に行ってみて、いろんな人に会いました。核兵器廃絶という目標は同じだけど、それぞれ考え方が異なり、それを聞くことでさらに関心が深まりました。他の人とのコミュニケーションが大切だということも痛感しました。今後も核兵器廃絶への努力も続けていきたいし、もっと様々な人からいろんな話を聞きたいと思いました。

最後に集合写真です! See you in Japan!