« 秋の気配・・・ | メイン | 今日の高校放送礼拝より~担当:中村先生(理科) »

2014年10月23日 (木)

放送礼拝より  ~増原先生(数学科)

旧約聖書1045ページ コヘレトの言葉9章11節

「足の速い者が競走に、強い者が戦いに必ずしも勝つとは言えない。知恵があるからといってパンにありつくのでも、聡明だからといって富を得るのでも、知識があるといって好意をもたれるのでもない。時と機会はだれにも臨むが、人間がその時を知らないだけだ。」

「頑張っていれば、いつか報われる。持ち続ければ、夢はかなう。そんなのは幻想だ。たいてい、正義は勝てやしない。たいてい夢はかなわない。そんなこと、現実の世の中ではよくあることだ。けれど、それがどうした?スタートはそこからだ。新しいことをやれば、必ずしくじる。腹が立つ。だから、寝る時間、食う時間を惜しんで、何度もやる。さあ、昨日までの自分を超えろ。昨日までのHondaを超えろ。負けるもんか。」 自動車メーカー ホンダのCMです。

「持ち続けていれば、夢はかなう。そんなのは幻想だ。たいてい夢はかなわない。」とありますが、まさにその通りだと思います。ですが、私は高校生のころから教師になりたいと夢を持ち、実際に夢はかない今教師をしています。「夢は持ち続けたらかなうよ!」とみなさんには言える資格があるかもしれません、しかし、そんなことこれっぽっちも思っていません。なぜなら夢がかなわなかった経験のほうがはるかに多いからです。中学高校の6年間はずっとハンドボールをしていました。ハンドボールをするために中学高校を選んだといっても過言ではありません。6年間の目標・夢は高校3年生自分のチームでインターハイ・全国大会に出場すること。GWや夏休み、休みの日もなく毎日練習しましたが、結論を言うと出場することはできませんでした。1回しかないチャンスを逃し、6年間の努力が無駄になったと考えたこともあります、切り替えることができず学校を休んだことだってあります。ですが、立ち直り、それまでの自分を超えることができました。それは「教師になりたいという」夢があったからです。6年間の夢がかなわなかったことが新たなスタートでした。この挫折から立ち直りの経験が今の生き方を支えていると思います。ホンダの創業者である、本田宗一郎がこのようなことを言っています。「私の最大の光栄は、一度も失敗しないことではなく、倒れるごとに起きるところにある。」

これからの人生の中で、みなさんにとっての試練という時と機会は必ず訪れます。仮に打ちのめされたとしても、そこをスタートにして、さまざまな時間を惜しみ、何度も何度も努力して、さらに強くなった自分になっていってほしいと思います。