NYの小学生との交流 ~New York Report (6)
4月30日の午後、アンゲラ・ケインさんにお会いしたあと、国連学校(United Nations International School)を訪問しました。この学校には国連職員や政府関係の子弟が多く通っていることや30年以上IBスクールとして世界のIBの手本となっていることで知られています。
放課後の時間を利用して、小1~小4の子供たちと交流しました。まず、広島の原爆に関する短いプレゼンテーションをしたのですが、質疑応答では子供ならでは視点から質問が相次ぎました。
「どうして爆弾を落としたの? 話し合いで解決すればいいのに。」「実験としての原爆投下っていう説があるけど、それなら敵のソ連に落とさなかったのはなぜ?」
素朴な質問ばかりですが、かなり核心をつくものばかりで、高校生はタジタジ・・・。
次に、本校卒業生の森本順子さん制作の絵本・"My Hiroshima"を朗読したのですが、その前に絵本について簡単に説明していた時のことでした。「美しくも悲しい絵をしっかり見てね」と言うと、「戦争の話なのに、どうして美しいの?」
子どもの「なぜ?」は、新たな視点を与えてくれる大切な質問です。真摯に向き合い、後になってでも答えられるようにしたいものです。
次に、千羽鶴をリサイクルして作った折紙を使って折り鶴を一緒に作りました。小学校の低学年の児童にはやや難しかったですが、なんとか完成させました。その他、手裏剣、風船などを作っては大歓声が上がっていました。子どもたちも、外国から来たお兄さんやお姉さんと楽しみながら折紙から作ることができました。このように、にこやかに協力しながら作業をする経験を積み重ねることが、実は平和構築につながっていくのだろうと思います。